Ubuntu環境を使用して、Androidアプリの開発環境と実機(GalaxyS)での動作確認まで行ったので備忘録として記載します。当初はWindows環境でcygwinを使い環境構築していましたが、以下2つの理由でUbuntu環境に急遽変更し、環境構築しました。尚、インストールする環境はVMware Player上にUbuntu linux(仮想サーバ)を入れたものです。
- 私が必要としていたソースでのコンパイル実績がLinux環境のみだった。
- AndroidはLinuxの派生らしく、Linux環境の方がさまざまなOSSライブラリ(ffmpegなど)をAndroidへ移植しやすいと思った。
仮想環境(VMware Player)取得
仮想サーバ構築とインストール -VMware Player3.0 (CentOS5.4)-を参照してください。VMware Player3.0ダウンロードとインストールまではこちらの手順です。
仮想OS(Ubuntu)取得
仮想化デスクトップでLinux – VirtualBox AND Ubuntu-を参照してください。UbuntuはOSイメージが配布されています。
Ubuntuのバージョンアップ
Ubuntu8.04のイメージの方は、9.xxか10.xxにアップグレードしてください。Android SDKはEclipse3.5(Galireo)以上が対象で、Ubuntu9.xxではEclipse3.2が対応バージョンとなっている為です。バージョンアップ手順はこちらに記載されています。
Eclipseのインストールとバージョンアップ
[システム]-[システム管理]-[synapticパッケージマネージャー]から起動します。
UbuntuにAndroid開発環境構築
基本的にはWindowsの構築『おいしいアプリその1』とほぼ同様手順となります。
以下はUbuntu上で行います。
Eclipseインストール
UbuntuへのEclipse3.5(Galireo)のインストール手順はこちら。ついでに日本語化しておくと後々便利です。
※Eclipseは3.5(Galireo)以上、JDKは1.5以上、Ubuntuは9.xx以上
Android SDKとNDK
参考サイト:
- http://techbooster.jpn.org/environment/492/
- http://techbooster.jpn.org/environment/824/
- http://www.usefullcode.net/2010/12/android_sdk_inst05.html
- http://srvhat09.blogspot.com/2011/02/android-jni-eclipse-cdt-ubuntu-1010.html
ダウンロード
基本的には上記参考サイトと同様ですが、今回はNDKも設定するので、追記しておきます。アンドロイドSDKをアンドロイドディベロッパーサイトよりダウンロードします。ついでにNDKもダウンロードしておきます。
cd ~ mkdir android cd android wget http://dl.google.com/android/android-sdk_r10-linux_x86.tgz tar -xvof android-sdk_r10-linux_x86.tgz mv android-sdk_r10-linux_x86 android-sdk wget http://dl.google.com/android/ndk/android-ndk-r5b-linux-x86.tar.bz2 tar -xvof android-ndk-r5b-linux-x86.tar.bz2 mv android-ndk-r5b-linux-x86.tar.bz2 android-ndk
以下のようにパスを通します。「~/」部分はユーザホームの絶対パスになるので置き換えてください。
vi ~/.bashrc ### Android SDK用 export PATH=${PATH}:~/android/android-sdk/tools export PATH=${PATH}:~/android/android-sdk/platform-tools ### Android NDK用 export ANDROID_NDK_ROOT=~/android/android-ndk export PATH=$PATH:$ANDROID_NDK_ROOT
設定の反映
source ~/.bashrc
ADTとAndroid SDKインストール
EclipseからADTの追加インストールを行い、Android SDKインストールをします。
これは、参考サイトこちらのADTインストールとAndroid SDKインストールを参考にしてください。
ADTインストール時に、正常インストールできない場合があります。その場合は、locationを変更します。
- 変更前
- https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/
- 変更後
- http://dl-ssl.google.com/android/eclipse/
Eclipseプラグインインストール
Android NDK用の設定を行います。
Android USBドライバセットアップ
参考サイト:
- https://groups.google.com/group/android-group-japan/browse_thread/thread/93f5e7ca26aa6f71?pli=1&hl=ja
- http://developer.android.com/intl/ja/guide/developing/device.html#setting-up
Linuxの開発環境の場合「Android SDK and AVD Manager」にはGoogle USBドライバーはないようです。以下手順でUSBドライバーをセットアップします。
- AndroidManifest.xmlファイルで、<application>要素にandroid:debuggable=”true” を加える。
- 端末をUSBデバッグモードにする(menu – 設定 -アプリケーション – 開発を選択して、USBデバッグを有効化)
- rulesファイルの作成
$ sudo vi /etc/udev/rules.d/51-android.rules #内容(GalaxyS/T01:REGZA-PHONE) SUBSYSTEM=="usb", SYSFS{idVendor}=="0bb4", MODE="0666" SUBSYSTEM=="usb", SYSFS{idVendor}=="0930", MODE="0666" $ sudo chmod a+rx /etc/udev/rules.d/51-android.rules $sudo adb devices # デバイス確認(Setup)
実効権限付与
chmod a+r /etc/udev/rules.d/51-android.rules
SYSFS{idVendor}については各デバイス毎にVenderIDが異なるので別途設定してください。
- 実機をデバッグモードに切替え(GalaxySの場合:設定-アプリケーション-開発で設定できる)、USBケーブルで開発PCと接続後、Android SDKのplatform-tools/adbを利用してデバイス接続する。
adb devices
Hello jniを試す
実機をUSBケーブルにて接続したまま、Eclipseの新規プロジェクト作成からndkに付属されているサンプル「Hello jni」をプロジェクトとして引き込み実行します。以上で実機動作確認まで終了です。