格安ローマ旅行 – バス路線図・メトロ・トラムの注意点など –


10年ほど前に3ヶ月ほどイタリア出張を経験したことと、相方が美術専攻だったのでルネッサンス時代の作品に興味があったこともあり2人で行くことになりました。その際の必要だった準備物や、後々「あったらよかった」といったような物の記載をしておきます。

二人で7泊9日・23万円

格安な理由としては、ツアーでなく行き帰りとも中国航空(北京経由)で予約したこと、シーズンオフな時期だったこと、ホテルを市内外れにとったことで安く済んだんだと思います。時間に余裕ある方ならホテルは市内中心部でなくてもいいかと思います。

出国時の準備物

  • パスポート
    旅券所で取得。申請には戸籍謄本と印鑑と申請書が必要です。
  • パソコン
    今回はインターネットできるホテルを選びました。後々役に立ちます。
  • 換金
    換金は国内の銀行(空港以外の所)で事前にしておいた方が換金率がいいそうです。ちなみにユーロはこんな感じになります。
  • 携帯電話(スマートフォン)・携帯充電器・カメラ
    観光先の写真・動画はこれで。
  • ローミング時のパケ放題手続き
    海外のデータ通信は国内キャリア(Au/DoCoMo/SoftBank)からでは高額請求となります。特にAndroidやiPhoneといったスマートフォンの場合は、何もしてなくても勝手にデータ通信がされていたりするので、注意が必要です。Androidの場合は「データ接続」を不可にしておくと勝手にデータ接続いかない(はず)です。私の場合はずっと機内モードにしていました。また、適度に使いたい方は1日使い放題のプランが各キャリアで用意されているのでそちらの手続きをしておくことをお勧めします。DoCoMoでは1日辺り¥1400程度かかるそうです。
  • 地図・バスや地下鉄(メトロ)・路面電車(トラム)
    観光でいろいろな場所にいくのであれば必ず印刷しておいた方がいいです。観光本でも載っていますが、より細かい、より広い範囲が載っているとはかぎりません。自分の行きたい場所回りは把握できるようにしておきましょう。
    参考サイト
    ローマ公式観光サイト
    Wiki掲載の地下鉄情報→直リンク 地下鉄(メトロ)・鉄道(FR線)
    地下鉄(メトロ)・鉄道(FR線)→PDF形式
    公共バス路線図はこちら
  • 変圧器・変換機
    3,000円くらいから家電屋で販売しています。
  • 折畳み傘
    雨の日でも観光できるように。
  • 衛星用品
    イタリアホテルには、歯ブラシ・髭剃り・シャンプー等きちんと用意されていません。きっとそれが向こうの文化なのでしょう、なので必要分持っていっておいた方がいいでしょう。
  • スリッパ
    長時間の飛行機フライトの間、足が浮腫んでくるのであった方がいいです。またホテル室内用としても重宝します。
  • その他
    必要な服・靴・化粧品・バッグ等。

ホテル選定

三ツ星以上の英語が話せるスタッフがいるところ&インターネットサービスがあるところがいいと思います。私たちは市内外れの「モンテマリオ駅から徒歩15分くらいのエクセル ホテル モンテマリオ」というところに停まりました。四つ星ホテルな上に、2人で1日辺り5000円程度で済みますが、スパーニャやテルミニといった中心地へ出るのには時間がかかります。ホテルからは最寄バス停から1本(バス番号907)で40分かけて、メトロのCipro(チプロ)駅へ。もしくは、バス番号913でトラムのLapantoへ。どちらも終点までいけば電車乗換えできます。

ルネッサンス時代をより楽しむために

フライト時間は大体12時間くらいあると思います。その間に観光本だけでなく、「西洋美術史」といった本を読んでおくと、教会や遺跡を見たときでもさまざまな所見を持てより楽しめると思います。

到着後

フィウミチーノ空港「通称:レオナルド・ダ・ヴィンチ空港」到着後はローマのテルミニ駅までレオナルド・ダ・ヴィンチ列車の特急で行く人が多いそうです。シーズン中は割高のシャトルバスやタクシーの勧誘もありますが、どちらを選ぶかは考えた方がいいと思います。
国鉄のターミナルに着くと、受付窓口があります(おそらく人が並んでいます)。窓口で「レオナルド チケット 2パーソン」と言えば2枚購入できます。そのままレオナルド特急でテルミニまで1本で。

私たちは、普通の鉄道でトラステビレ駅から乗換えて、最寄のMonte Mario(モンテマリオ)駅までいきました。

交通手段について

バス・メトロ・トラムは乗った直後に必ず切符に時間を打刻しておく必要があります。鉄道(FR線)は乗る前、駅中で打刻します。こちらのサイトに掲載されているような黄色の機械で打刻します。たまに警備員が切符の確認に乗車してきます。打刻していないと観光客であってもポリス行き or 罰金となります。今回は行った先でチェックが入り、乗客一人が罰金を払されているところを目撃してしまいました。(そういったあとは何となく「どよ~ん」となってしまいます)

ローマ市内のチケット販売について

ローマ市内のチケットは以下場所で販売されています。

  • 地下鉄(メトロ)駅近くの露店で「TICKET BUS , TRAIN, METRO」といった看板が掲げられている店
  • 地下鉄(メトロ)駅内
  • バス内
    販売していないバスもあります。またバス内は1日乗り放題券のみ販売していますが、機械が壊れている場合もあります。

販売している機械が壊れていたり、お釣がでないなんてことはよくあるので、事前に何枚か購入しておいた方がいいと思います。券売機で購入する場合は投入金額はできるだけお釣不要になるようにしましょう。また、チケット販売所はおそらく18時には閉まってしまいます。ホテルへ戻る時間や帰国予定が夜の場合は、地下鉄メトロであればセルフ券売機が夜でもやっているのでいいのですが、バス・トラム・国鉄の場合は、その日の朝のうちに窓口で買っておいた方がいいです。

ローマ市内のチケットの種類

一日乗車券,70分乗車券,三日分乗車券…etcといろいろあります。こちらを参考にしてください。

イタリアのバス停とバス事情

イタリアのバス停は1つのバス停にいくつもの路線のバスが停まります。停まるバスはバス停に縦線区切りで記載されています。例えば、下記写真の場合は7種類の路線バスが停まることになります。また、各情報には上の方に「バスの番号」とその下に停まるバス停の名前が記載されています。また、バスの頭にも同じように番号が表示されています。

上記以外のバス停もありますので、こちらを参考にしてください。
(市内でもそうかもしれませんが)郊外では、バスが近づいてきたら手を上げて自分が乗るという意思表示をしないと「違う路線バスに乗るのか」と思われ、そのまま通り過ぎてしまうことがよくあります。手を上げ忘れないよう気をつけましょう。

便利な(?)ローマパス

交通事情に自身がない方、初めてローマを訪れる方が対象となるのではないでしょうか。

3日間ローマ市内の交通機関(国鉄・メトロ・トラム・循環観光バス)が乗り放題のローマパスというものがあります。「交通フリーパスのみ」「交通+美術館2施設フリーパス+一部施設割引」といったように、ローマパスは種類がいくつかあります。
25ユーロ(¥2,800前後)からあるので、観光雑誌に載っているような市内観光地で済ます方はこちらを持った方が楽かもしれません。フィレンツェや市外への観光、割引対象外施設へ多く行く予定の方は得かどうかは疑問です。購入後は、最初に乗った交通機関(バス・メトロ・トラム)で切符を打刻する機械にICOKAやSUIKAのようなICカードを接触させるものがあるので、そこで「ピッ」とします。一度登録してしまえばその日から3日間有効となるみたいで、その後乗るバスやメトロでいちいち「ピッ」としなくてもいいみたいです。3日過ぎて行うと「ピー!ピー!ピーーー!」と警告音に変わってしまうので気をつけましょう。また、警備員がキセルの抜打ちチェックに来た際は見せなければいけないので、最初に「ピッ」としたら、有効期限日をカードの裏に書いておきましょう。

ローマパスの詳細情報はこちら

イタリアのトイレ事情

イタリアには24時間コンビニはありません。もちろん、トイレも街中にはありません。レストランといった飲食店内くらいにしかないので、1日中出歩くときは気をつけてください。出かける前に済ませておくことをお勧めします。またローマ市内では「ローマ三越」にトイレがあったりします、体調の優れない等は避難場所になるでしょう。
「日本食レストラン」も市内には数店あるのですが、こちらはオーナーが日本人でも、実際はアジア系の人がスタッフとして働いていたりするので気軽にトイレを借りることは困難かもしれません。

ちょっとした裏技?

スペイン広場(階段下)横に「ジョルジオ・デ・キリコの家」があるのですが、その隣の2階に日本人向けのお土産やさんがあります。スタッフも日本人なので一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。いい観光情報頂けたりします。私たちは「ピサ・ミンチョ」という場所を教えてもらいました。

帰国後

フェウミチーノ空港までは、テルミニからであればレオナルド特急がいいと思います。1本で空港までいけます。普通列車でならトラステビレ駅までローマ市内75分・1日乗り放題チケット等で行けます。トラステビレで、空港までのチケットを駅の窓口で買います。
自動券売機で買うと、おつりが出ない事が多いので注意が必要です。

最後に

この記事がどれだけ役に立っているのか分かりませんが、もし読まれた方が旅行前に「役に立った!」とか旅行後に「ここ違ってましたよ」とかあればコメント頂けると助かります。


「格安ローマ旅行 – バス路線図・メトロ・トラムの注意点など –」へのコメント1件

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